AIに相談してみたものの、
「返ってきた答えが、どこか期待外れだった」
という経験を持つ方もいらっしゃるでしょうか。
このとき、
AIの性能や答え方に目が向きがちですが、
原因は、もう少し手前にあることも多いのかもしれません。
それが、相談前の整理です。
AI相談は、まず「状況説明」から始まる
AIに相談する際、
「○○について教えてください」という、
丸投げの質問であって、一行の文章で済むなら簡単です。
でも、もう少し個別の質問をしてみるときには、
こちらの状況を説明することから始める必要があります。
AIは、たくさんの知識を持っていますが、
私の身の回りで何が起きているかは、
まったく知りません。
そのため、質問するときには、その背景をAIに伝えています。
AIへの状況説明は、
旅人に、道案内するようなものとイメージすると良いかもしれません。
このとき大切にしているのは、「事実」を伝えることです。
日常の会話では、事実と感情が混ざることも多いです。
でも、事実と感情が混ざったままの説明だと、
AIにとっての現在地がぼやけてしまうと思われます。
「事実を抜き出す」とは、どういうことか
「事実を抜き出す」というと、
感情を切り捨てるように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
ここでいう
「事実を抜き出す」=「事実の抽出」は、
感情を消すことではなく、
感情の言葉を、いったん横に置く
という感覚に近いと思います。
事実の抽出は、
・何が起きたのか
・いつ、どのような状況だったのか
・確定していることは何か
このような、
「今わかっている範囲」のことを、順番に並べてみるというイメージです。
事実が整理されていないと、起きやすいこと
事実の整理が十分でないまま相談すると、
AIの答えは広がりやすくなると思います。
AIにとっての選択肢が増え、視点が増えて、
判断が難しくなってしまうからです。
その結果、「答えの方向性が違う」と感じることにもなってしまいます。
この状態は、AIの答えが悪いというより、
材料が混ざった状態で回答がきてしまった
というだけかもしれません。
逆に、
状況がある程度整理されていると、
AIからの答えも、理解しやすい形で返ってくると期待できます。
事実の抽出は練習で
正直に書くと、
私は「事実を抜き出す」という点で
あまり迷った経験がありません。
論文的な文章を書く機会が多かったことで
事実と感情を分ける癖が
自然と身についていたように思います。
ただ、それは
特別な能力というより、
練習の結果だと思っています。
だからといって、読者の皆さんが、特別に練習する必要はないと考えます。
AIを使うことで、少しずつ慣れていく部分かなと思います。
難しいと感じる人は多いと思う理由
「事実の抽出」は慣れていく…とはいえ、
多くの人にとって「事実の抽出は難しい」と感じる可能性もあると想像しています。
そう思う理由は、
日常会話では、事実と感情が自然に混ざっているからです。
私たちは普段、
気持ちを共有するための会話が多くなっています。
多少あいまいでも、感情が混ざっていても、
相手は文脈をすぐに理解できるので、話が通じます。
この感覚のままAIに相談しようとすると、
事実と感情が混在する文章で質問をすることになり、少しズレが生じると思われるのです。
事実と感情の扱い方
事実と感情は、
どちらも大切なものです。
ただ、AIを利用する際に
全部思いのまま説明しようとすると、
AIの判断がブレやすくなってしまいます。
事実と感情は、切り離すのではなく、
扱う順番を変えると良いのだと思います。
・先に事実を整理して伝える
・そのあとで、自分の気持ちをAIに伝える必要性を考える
・必要な部分だけ、気持ちも伝える
このようにすると、
AIからの回答も、想定した方向に近づきやすくなると感じています。
次に迷いやすい点について
事実を抜き出そうとすると、
次に迷うのは、
「どこまで書いていいのか」という点です。
個人情報や具体性を、
どの程度まで伝えるべきかについて、
次回の記事で、
少し整理してみたいと思います。

