AIに相談するとき、
私はできるだけ個人情報を書かないようにしています。
氏名、生年月日、家族構成、職場…
これらは、日常の相談であっても伏せています。
AIへの相談は、メールと同じ感覚では扱えないと思っているからです。
この記事では便宜上「AI」という言葉を使っていますが、文章でやり取りをする
「生成AI」を指しています。
私が個人情報を書かない理由
AI相談と同じように、「ネット上で文章をやり取りするもの」は、メールがあります。
メールは、多少慎重ではありますが、個人情報も書きます。
メールの方は、基本的に「閉じた情報のやり取り」です。
送信先が決まっていて、
誰に届くのか、どこに保存されるのかが、ある程度想像できます。
メールの運営会社側も、閉じたやり取りを前提として運営しているものです。
一方の生成AIですが、
文章を書いて、返事が返ってくる点は、
一見メールのやり取りに少し似ています。
ただ、仕組みは同じではないと思っています。
生成AIは、まだ新しい技術である上、学習という仕組みがあります。
生成AIの「学習」では、
私たちからの質問内容を参考にして、
今後の運営に役立てることがあります。
なので、AIとのやり取りは、
完全に「閉じている」と言い切れるのか、
私には判断できません。
そのため、日常の相談であっても、
AIには、必要以上の情報は出さない方が良い
と、私は判断しました。
結果、私は、
個人情報は、最初から伏せるという使い方をしています。
伏せることで、困らなかった
個人情報を書かないことで、
相談しにくかったことは、ほぼありません。
AIに相談する際、
・何が起きているのか
・何に迷っているのか
・何を決めたいのか
これらを抜き出して書くと、
話が自然と整理されます。
個人情報を書かないことによって、かえって、
「どこが説明のポイントなのか」を
考える癖がついたように思います。
個人情報がなくても、相談は成り立つ
個人情報を伏せると、
「それでは相談にならないのでは」と
感じる方もいるかもしれません。
でも実際には、
相談の中心になるのは、
生年月日や職場といった情報よりも、
- 何に迷っているのか
- 何を決めたいのか
- どこで立ち止まっているのか
といった部分です。
これらが整理されていれば、
個人情報がなくても、
AIに考えてもらう材料はそろいます。
私自身、
状況の要点だけを切り出して相談することで、
判断のヒントを得ることができています。
AIから見た「別の理由」
あるとき、
「個人情報を伏せた方が良いのか」や
「その理由や考え方」について、AIに聞いてみたことがあります。
すると、返ってきたのは、
少し違う角度の説明でした。
AIからの回答の要約は次のとおりです。
質問内容に個人情報が多いと、
AIは、それらをすべて「判断材料」として扱います。
人間同士の相談なら、
「これは関係ないよね」と流せる情報も、
AIにとっては区別がありません。
結果として、
出された情報に引っ張られ過ぎて、回答の焦点がぼやけることがあり、ぼやけた答えになりやすい、ということでした。
抽象化という言葉
さらに、AIがおすすめしていたのが、
個人情報の「抽象化」でした。
抽象化というと、
情報を減らすこと、曖昧にすること、
との印象を持つ方もいるかもしれません。
でも、そうではありません。
個人情報の抽象化とは、
判断に関係する部分だけを残して、言い換える
という作業です。
全部を書かないけれども、
必要なところは残すようにすると、
AIが考えやすい形になります。
抽象化の例
たとえば、父親の癖について相談したいとします。
「父について」と書くのと
「年配の男性について」と書くのとでは、
AIの回答が変わってきそうです。
父と書くと、父親の立場を意識し過ぎた回答になってしまう可能性があるように思うからです。
父は自分にとって一人(義理も含めても二人くらい)しかいないので、「この人」の強調がされてしまうと思います。
どうしても家族としての立場や関係性を前提にした話なら、「父」と書くのもありかもしれません。
けれども、私は、それでも、「父」と書くのはためらいます。
本当に個人的な相談なら、
AIとは違う形の相談窓口を使うのも一つの方法とも思うところです。
「父」という「個人情報」を書くよりも、
「年配の男性」と「抽象化」して書く方が、
AIにとっても、回答しやすいのかもしれません。
決めるのは、人
AIに相談するとき、
どこまで書くか、何を書くかは、人が決めます。
私の場合は、
個人情報を伏せて、
状況を少し抽象化した状態で相談するのが使いやすいと思っています。
使い方は、人それぞれですが、
「全部書かなくても、AIといっしょに考えることはできる」
という選択肢も、
頭のどこかに置いておいても良いのかもしれません。
AIに相談する前には、事実を取り出すことが大切だと思っています。こちらの記事に書いています。

